伝えてみたいこと

2020年12月6日
(現在の見解と異なる部分があります)

 場合によっては、女性を食い物にしていると思われても仕方がないことをしているのかもしれませんが、そこには自分なりの倫理観があって、それを理解して参加してくれたボーカリストさんがいたり、反応してくれる方々がいることに感謝しています。

 正直、最初は色街と乙女という相反する言葉の組み合わせが面白いと思ってはじめたことなのですが、体感したり現役風俗嬢の話を聞くうちに、それだけでは済まなくなってしまいました。

 彼女たちは、意外にあっけらかんとしているんですが、やっぱり人によっては、傷ついていることを一種のテクニックで凌いで、普通を装っている人もいるように思いました。

 そこに感情移入しすぎると、哀れみの感情が出ることもあり、でもそれが出ると風俗嬢を不当に差別している気がして、複雑な気持ちになることもありました。惻隠の情も、ゆきすぎると人を隔離することになります。

 性風俗に従事するということが、女性にとってどういうことなのか、知りたいとずっと考えています。2019年の11月から現在まで取材を続けているのですが、この件についてはずっと考えています。

 自分自身まだ客観視できていない部分があり、なにを訴えたいのか不明瞭な部分があるかと思います。もはや人生のテーマといっても過言ではないくらい性風俗の世界に浸かっているので、いつか必ず自分なりの結論を出したいと思っています。 

 こういう話は、書くべきか書かざるべきか迷いましたが、音楽では表現しきれないことが多かったので、音楽をやるものとしては敗北ですが、書くことにいたしました。 お読みいただきありがとうございました。

色街乙女™ Official Website

色街で生まれた4人の乙女。 烙印を背負いながら人生の悲哀を歌う。近未来遊郭アイドル。