月崎梓 詳細プロフィール
精神を病んでいたオナクラ嬢とボーイとの間にできた子供で、生まれも育ちも色街。母は深いアームカットの跡を誰かに指摘されるたびに、つとめて明るく笑い飛ばすように「これ?イカ焼き」と言っている。
ジョジョが大好きで、一時は髪を黒染めにしてブチャラティと同じ髪型にしていた。座右の銘は「一日一善」。「善悪の判断は人によって違うから、あたりまえのことをあたりまえにやる。あいさつだったり、お礼だったり、ごはんをつくることだったり」と本人は言う。
父は風俗のボーイから華麗な転身をして医師になり、色街の東側を担当している。診療科目は、内科・外科・皮膚科……ようするに何でも屋であるが、産科だけは苦手である。
お酒が好きで、つまみはあたりめ、シメはカレーライスである。酒癖は悪いほうで、深酒をすると男女かまわずダル絡みする。色街乙女のメンバーが梓の代わりに謝ってまわることも珍しくない。それでいて本人は覚えていないので厄介である。
家でも深酒をしてしまうことがあるため、なんとなく寄ったコンビニで酒とつまみを買うのはやめようと思っている。彼氏がいれば飲み方が変わるんじゃないかとまわりが提案してみても「彼氏がほしいんじゃない。好きな人を彼氏にしたい」と言って聞かない。
酔ったとき自嘲気味に「特技の似顔絵も持久走も何の役にもたたない。ベースは…役にたつかもしれない」と言った彼女の言葉を聞き逃さなかった梨々香は「つぎの曲のベース弾いてみたら」と提案してみた。しかし「レコーディングには耐えられない演奏技術だ」と言って断った。
色街乙女の活動はバイトとのかけ持ちである。バイトは大手デパート1階の美容部員で、メンバーからはぴったりだとの評価を得ている。色街乙女をやめてフルタイムで働いたほうがいいのかなあ…とひそかに思っている。
しかしやめる決意をしようと思うと、心のどこからか「自分の信じられる道を歩いていたい」という言葉が心に響いてくる。彼女にとって歌うことはもっとも自分を表現できる手段なのだ。もうすこし色街乙女にとどまってみよう。そう思うのだった。
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