糸貫ゆい 詳細プロフィール

 まさに天然という言葉が似合う。元ヘルス嬢でベッドメイキングを生業にする元母親と、ラブホテルの経営者の間に生まれた。生まれも育ちも色街。

 母はおとなしい人で、父は金策などに走り回っており、あまり家には帰らなかった。 母は勤勉で、仕事以外の時間はゆいを育てることにささげていた。

 父は忙しくしていたが、誕生日やクリスマスなど、記念日には必ずプレゼントを買ってきてくれた。家族団らんという日は少なかったが、不自由なく暮らせていた。

  高校の頃、友人と観光に出かけた色街の西のはずれで、性的暴行を受けた。性欲は色街で処理することが多いなか、めずらしいケースであった。本物の女子高校生でなければ、性の対象として見られない人は、いまだに一定数いたのである。

  友人と待ち合わせをしていると「道案内をしてくれ」と車から声をかけられた。「友人を待たなきゃ」と言ったが「すぐ近くだろう」と言って車に乗せられた。全然近くではなく、山奥の別荘のようなところに連れて行かれた。

  そこには十数人の男が集まっていた。それからの展開には、まったく現実感がなかった。男の姿がただ代わる代わる変化してゆくだけだった。 友人との待ち合わせ場所に戻ると、もちろん誰もいなかった。途方にくれたが、警察に連絡をしようという気分にはなれなかった。

 それから彼女は自分の傷を隠すため、深く考えることのできない天然ボケキャラを演じている。 彼女はたくさんの人に身体をゆるすようになった。悲しすぎる現実を一時でも安心感のある人との時間で上書きしようとした。 座右の銘は、経営者の父が尊敬していた渋沢栄一の言葉より「これで満足だという時は衰える時である」

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色街で生まれた4人の乙女。 烙印を背負いながら人生の悲哀を歌う。近未来遊郭アイドル。